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夏空のモノローグ・がっつり感想

夏空のがっつり感想です。ネタバレが含まれると思いますので、ネタバレOKの方のみ続きをどうぞ。


たまにはゲーム感想なるものをあげてもいいんじゃないの、という突然の思いつきに書き上げられた記事。

ある日突然繰り返される同じ一日。未来に進むことが当然である自然界の理の中で、現在に留まり続けたいと思う気持ちはそんなに不自然なことなんだろうか。みんながみんな前を向いて生きてるわけじゃない。でもいつかは前を向かなければならないこともわかってる。そんな人間であるならば当たり前に感じるであろう葛藤を抱えながら進もうと決意するキャラたちから得られる感動はとてつもなく大きかった。


廃部前日の29日が繰り返されることにより、科学部の廃部は先延ばしにされ続け、図らずも主人公の『みんなと一緒にいたい』という願いは叶えられた形となる。プレイしていると様々な悩みや問題が表面化し始めるが、だからといって悩みを乗り越えるために前向きになるとか「明日」を望むということはない。むしろ主人公はより一層「明日」が来ることを拒否し続ける結果となる。

そんな主人公を弱いと思う人もいるかもしれない。でも私はとても人間らしいと思った。どんな人でも未来に怯え、明日を拒みたいと思うときというのはあってもおかしくないと思う。それは強いとか弱いの一言で片付けられる問題ではなく、むしろその問題に向き合えないからこそ「明日なんて来なければいい」と思ってしまうのだろう。
それは「逃げ」かもしれない。現実と向き合っていないのかもしれない。前向きな人であれば「逃げていても解決しないし向き合わないとダメだ」と言うかもしれない。確かに過去を振り返ってばかりではいけないのだろう。でもその場で立ち止まり、考える時間を得るということがあってもいいのではないだろうか。

ループというのは立ち止まって考えるための必要な時間なんだと思う。その時間を得たことにより、自分と、そして起こった問題へと立ち向かう気持ちを持ち始め、これまで持つことの出来なかった「明日への希望」が持てたのだろう。
みんながみんな前向きなわけではないし、強い気持ちを持っているわけでもない。明日は辛くて苦しいものと思ってしまう、その気持ちを否定することもできない。でもなけなしの気持ちを振り絞り、一筋の希望を明日に見出そうとしたその気持ちは、プレイしていてよく頑張ったね! と拍手で出迎えてあげたい気持ちになった。

このゲームでは7月30日を迎えたその後は描かれていない。でもそれで良かったと思う。どんな未来が描かれたのかは、各々プレイヤーが感じ取れればいいのだろう。
主人公にとって「明日」が明るい一日となりますように──。

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