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夏空のモノローグ・沢野井宗介 感想

夏空のキャラ別感想。第一弾は無駄な天才・マッドサイエンティスト、科学部メンバーの愛する部長・沢野井宗介から。
※ネタバレOKの方のみ続きをどうぞ。
※「夏空のモノローグ」のバナーに使用されている画像の著作権は、アイディアファクトリー株式会社およびデザインファクトリー株式会社に帰属します。

部長 沢野井宗介

『積年の願いを叶えるために、明日が来ることを望む者』

科学部部長と言えば、何かにつけ「諸君!」と喉を嗄らすほどの大声で叫び続け、どこに意味があるのか分からない無駄実験を延々と繰り返し、大事なはずの科学部メンバーを堂々と被験者呼ばわりする、愛すべき弄られ変人キャラ。
癖のある後輩4人とマイペースな顧問を1つにまとめる素晴らしき人格の持ち主。後輩と顧問(が部長を弄り倒そうと気持ち)を1つにまとめる素晴らしき人格の持ち主。(ちょっと違う方向へ)愛されるとはこういうことか、としみじみ実感した。

泣きゲーと名高い夏空を1人でラブコメに変えてしまうほどの強烈なキャラの持ち主といったいどうやって恋愛しろというのか。オトメイトのチャレンジ精神に感服する。

そんなどこをとっても色んな意味でおかしな部長だが、彼の天才頭脳はプレイヤーの考えを遥かに越えるほどのすさまじさだった。私程度の人間が持ち合わせる常識という枠の中には、一介の高校生が宇宙服作製したり、天体観測装置を作製したり、巨大花火を作製したり、爆発したり、空飛んだり、爆発したり、爆発したり、爆発したり……というようなことをさらりとやってのけるという認識は持ち合わせていない。
爆発大好きなだけの変人部長かと思いながらその後も半目でプレイし続けていると、個別ルートに入るや否や部長の天才ぶりは予想外の方向へと突き進んでいった。

部長が抱き続けていた積年の願いは、亡き父の命を事故から救うこと。それと同時に父親が生前訴え続けてきた『ツリー=タイムマシーン説』を実証し、父親を嘲笑った人々に真相を突きつけることだった。科学部メンバーでツリー観測に向かったことも研究の一つだっただろうし、その結果ループが引き起こされることも部長にとっては予想内の範疇だったのだろう。

ループが続く中、メンバーのほとんどが明日を拒み始めたことを知りながらも、自分の目的を叶えるため明日が再び訪れることを切望し続ける部長。そんな部長は人によっては【強い人】に見えるのだろう。でも部長はただ【強い人】なのではなく、誰よりも【強い望みを持った人】なんだと思う。部長自身は他ルートで【強くあろうと頑張っている人】だと言っていたが、どちらにせよ部長もただ【強い人】ではないことがよくわかる。

ある小説の一文に、そんな部長を示すような言葉があった。

『強い人間というのは、自分の弱さを、必死に見せないだけなのかもしれない……』(『空想オルガン』初野晴・著より一文抜粋)

部長にもきっと弱い部分はある。でも弱い自分だと目標を達成できない、強くなければ願いを叶えることはできない。部長はそれを解っているからこそ必死で弱さを隠し、願いを叶えるために邁進し続けていたのだろう。

結果的に長年願い続けた明日を諦め、今手にすることができる明日を望んだ部長。部長が「再び父親と過ごす楽しかった日々」よりも、「科学部メンバーと過ごした思い出とこれから先の未来」を選んだとしても仕方ないと思う。唯一の理解者だった父親を失い、理解者がいないという孤独から救ってくれたのは科学部という場所、科学部というメンバーだったのだから。

父よりも科学部を選んだ自分を悔やみ泣き崩れたものの「今を大切に生きる」ということに気付けた部長は、「明日」が来てもきっと新しい幸せを掴むことが出来るのだろうと思う。
最後に──。
その天才頭脳を無駄なことに精一杯使うのではなく、是非とも有意義なことに有効利用してほしいと心から願う。(科学部一同・心の声)

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